2011年1月18日火曜日

穂綿の正体...?

ロウバイが見頃となり、春のゾーンを歩くと、清廉な芳香がそこはかとなく漂います。
ロウバイの花を見ると、内側の基部が褐色のものとそうでないものがあります。その黄色単色の系統をソシンロウバイ(素芯蝋梅)と呼びます。




さて、春のゾーンを散策すると、あらゆる木、特に落葉樹において、幹や枝に毛が生えたようになっています。これはどうしたことでしょう?

サクラの幹に毛が生えた?

拡大すると...?

実はこれ、修景池で生育している「ガマの穂」が風で飛び、園内の木本に引っ掛かったものなんです。

修景池に群生しているヒメガマの「ガマの穂」が弾けて、果実が飛散しています。
ガマの仲間は、冠毛(所謂「穂綿」)のついた果実が風にのって遠くまで移動します。昨年度(一昨年)は秋に一斉にガマの穂が弾け、春のゾーンが‘ガマの穂だらけ(?)’になっていましたし、春になると花と水のタペストリー・水上ステージ周りで発芽もしていました。しかし今年度はだらだらと弾けているようです。因みにフトンは嘗て「蒲団」とも書きましたが、これはガマの穂綿を使って敷物を作っていたことに由来します。(ゑびすや)