2010年9月18日土曜日

マツノザイセンチュウ

この動画、なんだかわかりますか?
月夜の満月、ではありません。6MB弱あります。

これは顕微鏡のレンズを覗いた動画で、なんか糸くずのようなモノがウネウネ動いています。この糸くずのようなモノは、「マツノザイセンチュウ」という、「松枯れ」の原因となる生物です。実物は大きさ約0.7mm。9月18日の講習会「樹木医と学ぶ庭木の年間管理」講師が用意してくださったものを動画に収めました。

マツノマダラカミキリがマツの枝などを齧って食したとき、寄生していたマツノザイセンチュウがマツに入り込みます。センチュウはマツの通水組織を詰まらせてしまい、その結果水が上がらなくなって「松枯れ」を起こします。枯れたマツにはカミキリムシが産卵、その後孵化~蛹化~羽化し、木から出てきますが、そのときにセンチュウはカミキリムシに寄生します。(ゑびすや)