オオボウシバナは、道端や荒地に生えているツユクサの栽培系統です。もとのツユクサに比べ、大型になっています。花を並べると一目瞭然です。
ツユクサ(左)とオオボウシバナ(右)の花 |
皆さんもアサガオなんかで色水を作ったりして遊んだことはありませんか?
このオオボウシバナは、花からとても綺麗な青い「色水」を作ることができます。
これは水溶性で、昔から京友禅などの下絵書き用の染料として利用されてきました。
花弁を絞って残渣を取り除いたもの。花粉が混じると色が濁る。 |
滋賀県山田村(現草津市)では、花の青い色素を和紙を染めた「青紙」を作っています。
染料が液体だと輸送に手間がかかるから、和紙に染めて「固形絵の具(?)」にすることで
京都や加賀などに出荷しやすくしていたのですね。先人の智恵はすごいなあ、と感心します。(ゑびすや)