春のゾーンでは紅梅・白梅合わせて34本のウメが植栽展示され、今が見頃を迎えていますが、
なかでも面白い栽培品種を紹介します。まずは画像をごらん下さい。
萼は開いているのですが、白い花弁が萎縮して開かず、雄しべと雌しべが露出しています。先人は、この花を、お抹茶を点てるのに使う茶筅(茶筌)に見立て、「茶筅(筌)梅」と名付けました。
確かにお茶筅を上向きに置いているかのようです。 真ん中の絞ったところを雌しべに見立てるところ、芸が細かいですね。
お茶のまち・宇治に相応しいウメなのではないでしょうか。
ところで、こちらの画像もごらん下さい。
どこにでも見られるような白梅ですが、実はこれも‘茶筅梅’。まともな花を咲かせる茶筅梅を見るのは初めてです(しかも八重ですよ!)。専門書には「暖かい年には花弁を出すこともある」と書かれていますが、よくわかりません。
※茶筅梅は「酈懸」ともいい、「テッケン」と読みます。
見頃は3月前半まで続きます、是非ごらん下さい(ゑびすや)。